浮腫(むくみ)~太った?浮腫?線維筋痛症患者さんの悩み~

浮腫で悩んでいる患者さんは多いですね。
ただ、浮腫といっても様々な原因があって、重大な病気が隠れていることがあります。
きちんと受診することは必要ですが、重大な病気がない場合でも、浮腫はしんどい症状です。

太ったのか?浮腫なのか?

一方で薬の副作用で思いがけず太ってしまうこともあります。太ったのか?浮腫なのか?患者さんにはとっては心配ですし、どちらも患者さんには悩みの種です。

◇患者Aさんの場合

・Aさん「1週間で3キロ太った。浮腫ではないか」

・主治医「太ったんですよ」

…全く取り合ってくれなかった。

◇患者Bさんの場合

・Bさん「先月2キロ太った、今月も2キロ増えている。浮腫ではないのか」

・主治医 初診時の体組成データを見て「看護師さーん、さっき採った血液で検査できるよね。追加頼むよ」と、細胞に水分を取り込むホルモンの血液検査をし、その結果「このホルモンが多すぎると細胞内に水が取り込まれるんだ。でもこれは正常だねえ。初診時と比べて今日の体組成を見て。水分は増えていない、増えているのは脂肪だね。奥さんの手料理で食事が進んでいるんじゃないのかい?少し散歩してみようか。」

どちらの患者が幸運だろう?

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まずはお気軽にご相談を。
私たちは共に歩みます。

★    きんつう相談室 ★

電話:080-7354-8259
(平日10時〜16時)

メール:kinntuu@soudannsitu.main.jp
(24時間受信)

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#リハビリ #カウンセリング #線維筋痛症 #きんつう相談室 #慢性疼痛 #電話相談 #疲労 #浮腫 #むくみ #八木亜希子

【コラム】お餅で低血糖症状?!危険性と対処

皆様お正月にはお餅を食べられた方も多いでしょう。
1月いっぱいはまだまだ食べる機会があるかもしれません。
「お餅の食べ過ぎで太る!」と心配している人がいるでしょうが、お餅にはもっと危険なことがあります。

お餅の意外な落とし穴

もちろん喉に詰まらせるというのも危険ですが、あまり知られていないことをお話しします。
極度に空腹が続いた後でGI値の高いお餅を食べると、急激な腹痛を起こし救急車に運ばれると言う騒ぎになりかねません。

※GI値とは?食品が血糖として吸収される速度の比較値です。

 

なぜそんなことが?

長時間の空腹が続くと小腸にエネルギーが届かず、腸が動けなくなっているのです。そこにGI値の高い消化の良いお餅が大量に入ってくると、インスリンが過剰に分泌されさらに血液内の血糖が減ってしまいます。その結果腸が動けなくなってしまいます。

 どうすればいいの?対処法

ポイント : 食べる時はまずGI値の低いものから。例えば、おせちに入っているものならこんにゃく、昆布巻き、ブロッコリー、野菜を先に食べます。お雑煮なら、そこに入っている野菜でもOK。じっくり時間をかけて最後にお餅を食べてください。

 今頃言っても遅いわと思わず、来年の正月にもぜひ思い出してください。 

もっと詳しく知りたい方は こちら↓
記事 「線維筋痛症患者は『血糖値スパイク』に注意」

※HelC(ヘルシー)より引用
 シミックヘルスケア・インスティテュート株式会社より許可を得て掲載しております。

 

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#GI値 #お餅 #カウンセリング #線維筋痛症 #リハビリ #きんつう相談室 #慢性疼痛 #疲労 #電話相談 #八木亜希子  # 低血糖  # 血糖値スパイク

【年末のご挨拶】

線維筋痛症患者の皆さま
きんつう相談室の皆さま

年末のご挨拶

災害の多かった1年でしたが、皆様も体調には大きな影響を受けたことと思います。

被災された方々も、復旧にはまだ遠く、不自由な生活を強いられていると思います。

1日も早く生活の立て直しが出来て、新年を迎えられることを願っています。

お礼と今後の活動

7月に「きんつう相談室」が発足してから、本当に1年が終わるのがあっという間でした。発足してすぐに皆様のご参加、ご支援を頂き本当にありがたく感謝しております。準備が間に合わない部分も多々ありますが、患者様に1番身近な存在であるべきとの理念のもとに、これからも活動していこうと思います。

生活者としての患者様に、治療と療養に役立つ情報を発信して行きたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

おわりに

皆様も今年の天候は大変苦労されたと思います。体調管理に充分気を配られて、良いお年をお迎えください。

2019年12月
きんつう相談室 代表 橋本 裕子

【コラム&募集】みんなの工夫

☆ 新コーナー ☆

みんなの工夫

皆様、日常生活で困っている事、できないことが色々あって大変だと思います。
できないことを工夫すればできる、いろんな発見や工夫があると思いますので、みんなで共有しませんか?

◆みんなの工夫 ご紹介

【食事編】

◎Mさん 「食器の工夫」

元々握力が弱く、今では「測定不能」となり、お箸が使えなくなってしまいました。

何か便利なもの…と考えた結果、フォークが便利であることに気がつきました。初めは外食の際、お店でお借りしていたのですが、金属のものは重いので、マイ・フォークに切り替えました。

家から持ち忘れてしまうこともありますが、あればとても便利です。

エコにもなりますし、皆さんもいかがでしょうか?

◎ねこ吉さん 「使えるお箸は?」

私はつるつるのお箸が使えなくなって困っていました。

割り箸なら使えることを発見!

でも割り箸を割ることもできなくて困りましたが、来客があるたびに「つかぬことをお願いしたいのですが」とたくさん割っておいてもらいます。

「最初から割れている割り箸はないのかな、割り箸の意味がなくなるんですけど」、と笑いながら快く割ってくださり助かっています。

◎匿名さん 「プリン食べたい」

こんにちは。私はプリンやお豆腐のシールが剥がせなくて困りました。指先に力が入らないためです。

一時はプリンなど食べるのを諦めようかと思いました。

でもシールは剥がさなくても、清潔なカッターで縁を切れば簡単でした。調味料の小袋や薬の袋を指では切れないので、家のいろんなところにハサミを置いています。

◆みんなの工夫 募集

困っていることや、みなさんの工夫をぜひお寄せ下さい。

 ☆ きんつう相談室 

   メール : kinntuu@soudannsitu.main.jp

食事編以外でも、外出やリハビリ、家事などの工夫や困っていることなども掲載予定です。ご応募お待ちしています。

きんつう相談室
写真協力:FMマップ

【記事のご紹介】医療者が線維筋痛症になって…伝えたいこと

記事タイトル『医療者が線維筋痛症になって思うこと』

ドクター・ショッピング、医療機関での仕事、寝たきり状態など経験したCさん。

患者さん、医療従事者の方へメッセージも書かれています。

とても読みやすく、参考になる内容となっています。


イラスト:OTナガミネ

記事のご紹介

【第1弾】

 10歳から原因不明の強い痛み、25年にわたる闘病記

【第2弾】

 全身の激しい痛みでドクター・ショッピング、抜けだすきっかけは?

【第3弾】

 全身の激しい痛みで寝たきり状態を経験、患者さんに伝えたいこと

※記事のタイトルを、クリック(またはタップ)すると読めます。

Cさんからメッセージ

記事の紹介にあたり、きんつう相談室へCさんからメッセージをいただきました。

「医療職を経験し、10歳頃から現在も患者です。

 記者さんと綿密な打ち合わせのうえ、書いていただきました。

 少しでも多くの患者さん・医療職や関係者の方々へ思いが伝わり、より良い方へ向かうよう願っております。」

線維筋痛症に関する記事

線維筋痛症に関する記事がたくさん掲載されています。

こちらも大変参考になるので、ご紹介いたします。
https://www.health.ne.jp/library/list/d?slug=fibromyalgia

ご感想はこちら

記事『医療者が線維筋痛症になって思うこと』のご感想をお寄せください。
匿名やニックネームでも大丈夫です。

アンケート形式で入力できます↓↓↓
https://forms.gle/k4xw22zZyoveQSXb8

 (きんつう相談室に送信されます)

シミックヘルスケア株式会社 ウェブ記事より

※許可を得て転載しております。

【活動報告】交流会in昭島(東京)☆クリスマス会☆

★クリスマス会を行いました★

12月15日に東京都昭島市で、『きんつう相談室×FMマップコラボ企画』の交流会を行ないました。
 ※クリスマス会お知らせの記事はこちら

ロビーの大きなクリスマスツリー☆

体と頭の体操

はじめに、みんなで一緒に体と頭をほぐしました。

日常生活の工夫や不安をおしゃべり

初参加!ご家族から感想

奥様が線維筋痛症、というご家族の方から感想をいただきましたので、ご紹介いたします。
「 どんなことがつらいのか、どんな工夫をしているのか分かって良かったです。
家族との関係性も1人1人違うのだと感じ、家族同士の交流もしてみたいと思いました。 」

記念撮影 寄贈のぬいぐるみと

最後は『日本ぬいぐるみ協会』寄贈のぬいぐるみと記念撮影。

写真は許可をいただいていますが、加工するのがもったいないくらい皆さん笑顔が輝いていました☆

今後も開催していく予定です。

皆さまのお越しを、楽しみにお待ちしています。

きんつう相談室×FMマップ

【第2回 「きんつう相談室」交流会 開催のお知らせ】

線維筋痛症をはじめとした慢性の痛みのある患者さんの交流会です。

患者さんはどうしても一人ぼっちになりがちなので、ほかの患者さんと出会い、話をすることがとても大切です。

また運動療法を始め、栄養の勉強、セルフケアのコツ、家族支援のコツなど、一人一人に合った方法の紹介なども今後企画していきます。

まずは交流して気楽におしゃべりから始めませんか?

ご家族、ご友人、医療・福祉職の方などのご参加も大歓迎です♪

◆ 日にち:2020年1月30日(木)

◆ 時間:13:00~16:00

◆ 定員:30名

◆ 会費:会員500円、非会員600円、介助者500円

◆ 会場:クリーンセンタービル(横浜市市民活動センター)4階 セミナールームⅠ 

  住所:横浜市中区桜木町1-1-56 みなとみらい21 クリーンセンタービル

◆ お申し込み:きんつう相談室 
  メール:kinntuu@soudannsitu.main.jp
   電 話:080-7354-8259

  ①氏名、②住所、③電話番号、④メールアドレス、⑤参加人数
   をお知らせください。

◆ お申し込み締切:2020年1月27日(月)まで

◆ もちもの:特にありませんが筆記用具、タオル、ひざ掛けなど必要な方はご持参ください。

患者、家族、サポートする方ならどなたでも参加できます。

勧誘・営業目的の方はご遠慮ください。

飲み物は各自でご用意ください。近くにコンビニ、自販機はあります。

お菓子は少し準備しますが差し入れ歓迎です。

主催:「きんつう相談室」代表 橋本 裕子(はしもと ひろこ)

担当: 野口 克真

【活動報告】線維筋痛症学会で発表&参加して 第3弾

線維筋痛症学会で発表&参加して

2019年10月5日~6日に行われた「日本線維筋痛症学会第11回学術集会」で発表&参加しました。

興味深い演題が沢山ありましたので第3弾をお知らせします。

運動療法について

線維筋痛症が改善した例は皆さま関心があると思います。改善した例は皆で共有して治療に生かすことが出来るのです。

今回は運動療法に関する発表を記事にしました。

運動療法についてのシンポジウムより①

松原 貴子先生
神戸学院大学大学院総合リハビリテーション学研究科

運動すると気分が爽快になり高揚するという経験は誰でもあると思います。
体を動かすと、嫌なことを忘れられたり、考えが煮詰まった時ちょっと散歩してくると、頭がすっきりしてアイデアが浮かぶこともあります。

松原先生によると…

・最近はExercise is medicine(エクササイズ イズ メディスン:運動が薬)と考えられ、慢性疼痛を始めとする様々な疾患に対する治療法として注目されるようになっている。

・運動はちょっとした工夫で、まさに自宅でできる最善の治療法となりうる。

・慢性疼痛に対する次世代の運動療法として、従来の筋力増強や持久力向上を目指す筋トレではなく、脳トレ運動*が注目されている。

*脳トレ運動とは、正しい知識や考え方に基づいて、主体的に実践する運動です。つまり従来の運動処方箋通りに「やらされている運動」ではなく、患者が「目的を持ってこうし たい、こうなりたいために自らの意思で行う運動」が有効なのです。

★まとめ★ 

・このような脳トレ要素を含む運動は慢性疼痛に対して、痛みや身体機能障害を改善すると同時に、心理的健康面も向上することが期待されることから、『マインド-ボディ エクササイズ』と称されるのだそうです。
・体力、バランス、柔軟性及び全体的な健康増進をするために身体運動、意識の集中、制御された呼吸を組み合わせた運動のことで、ヨガ、太極拳、気功などがよく知られています。自分の体力に合わせて、呼吸を乱すことなく、体を動かすので、副作用がなく安全で簡単に誰でもどこでも行える治療法として、ライフスタイルに取り入れていただくことをお勧めします。

★ポイント★

薬だけの治療でなく運動と心理面への対応が必要です。

筋がリラックスすることを充分に意識しながら行う、筋肉運動自体と言うよりも、動いているイメージ、脳への刺激(脳の運動野への刺激)が重要なのです。

運動療法についてのシンポジウムより②

下 和弘先生
神戸学院大学総合リハビリテーション学部

下先生によると…

運動療法は慢性疼痛のマネジメントの第一選択治療法であり、身体機能や生活障害を改善させ、疼痛を軽減する効果を持っています。
わが国の線維筋痛症治療ガイドラインでも運動療法は強いエビデンスレベルで推奨されています。しかしその一方で線維筋痛症などの慢性疼痛患者は、かえって運動によって痛覚過敏が生じ、疼痛が誘発される場合があることも報告されています。ただしこの運動による痛覚過敏は運動中または運動後の一時的なもので、定期的な有酸素運動や日常の身体活動を増やすことで疼痛抑制効果が得られることが示されています。患者の身体機能やライフスタイルを含めた身体活動を十分に評価し、負荷量を適切に設定することで、運動や身体活動に対する不安を軽減し、安心感を与えることが重要です。

下先生によると、線維筋痛症患者さんは頑張りすぎる面があるので、次の点に留意します。

1:あらかじめ無理をしないことをよく理解すること

2:日常生活の見直しを行い、活動性を高めるポイントを見つけること

3:もっとやれそうでも少しずつ毎日、を守ること

4:できない日があっても気にせず、休むことを先に取り決めておくこと

5:家事も運動であるということを意識しながら行うこと

★感想&ポイント★

運動は確かに必要だし、効果的だとはわかっても、毎日コツコツやるのが難しいと誰しも思う事でしょう。

ましてや寒くなったら外に出るのも気が滅入るし、第一痛みがあるので動けないと思われるでしょう。

医療者は様々な工夫をしていますが、患者さんが実際にどれだけ日常生活に取り入れるか工夫が必要です。

松原先生の言われた「自分がどうしたいか、何をやりたいか」の目的も必要ですし、下先生の言われたように一気に頑張りすぎても続かないです。自身のペースを作るにはこの5カ条をぜひ参考にしてみてください。

家事も運動であるとすれば家の中でも、日常動作の中でも運動になる部分は沢山あるという事はちょっと救いです。

きんつう相談室